白猪の滝(東温市)へ紅葉散策|松山から日帰りで行く落差96mの名瀑

紅葉に囲まれた白猪の滝(愛媛県東温市)落差96m

「松山から日帰りで、ちょっと本格的な自然体験ができる場所はないか」——そう思ったとき、候補に入れてほしいのが東温市の白猪の滝です。

2025年11月25日、紅葉の終盤を狙って訪れたこの滝は、落差96m・松山から車で40分・漱石や子規も訪れたという由緒あるスポット。往復1時間半〜2時間の軽めハイクで、無料駐車場からの急坂ルートと、有料駐車場(300円)からの階段ルートが選べます。

この記事では、実際に無料駐車場から往復した体験レポートに加え、帰りに立ち寄った「白猪屋酒店」の手作りこんにゃくおでんと、市営温泉「さくらの湯」までセットで紹介します。半日で「自然・運動・景色・食・温泉」をまとめて味わいたい人に、ちょうどいいモデルコースです。

■ この記事でわかること

  • 無料/有料どちらの駐車場を選ぶべきか
  • 紅葉期の見どころと、所要時間の目安
  • 滝だけで終わらせない「こんにゃくおでん+温泉」のセット活用術
  • 冬の氷瀑を狙いたい人向けの情報
紅葉に染まる白猪の滝周辺の木々
紅葉に染まる白猪の滝周辺(11月25日撮影)

白猪の滝ってどんな場所?

白猪の滝は、愛媛県東温市河之内にある落差96mの大きな滝。皿ヶ嶺連峰県立自然公園の中にあって、東温市の指定名勝にもなっている。

おもしろいのは、明治の文豪・夏目漱石や正岡子規もここを訪れて句を残しているということ。松山という土地柄を考えると納得の話だけど、そんな歴史もあって、ただ自然を見に行くというよりも「ちょっと文学散歩」みたいな気分にもなれる場所だ。

夏は涼を求めて、秋は紅葉、冬は凍結した氷瀑を目当てに来る人もいる。数年に一度しか凍らない氷瀑はちょっとしたロマンで、東温市のホームページで凍結情報が出ることもあるらしい。

アクセスと駐車場

松山自動車道の川内ICからは車で約15分。松山市内からでも40分ちょっとで着く、意外と近いスポットだ。

駐車場は2箇所あって、違いは以下のとおり。

駐車場料金滝までの所要時間こんな人向け
無料駐車場(農村公園)無料片道35分(急坂20分+階段15分)/下り近道25分歩くこと自体を楽しみたい人
有料駐車場300円片道15分(階段が主体で歩きやすい)滝だけ見たい・体力に自信なし

無料駐車場はけっこう手前にあって、そこから有料駐車場までの道が「20分ほぼ登りっぱなし」の急勾配。体力に自信がなければ、有料駐車場までクルマで上がってしまうのもアリだと思う。

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無料駐車場から歩いてみた

今回は「せっかくだから歩くか」と思って、無料駐車場からスタート。看板には「白猪の滝 農村公園 無料駐車場」の案内が出ていて、初見でも迷わずたどり着ける。

白猪の滝 案内板
無料駐車場の案内板(読んでおくと安心)

ここから有料駐車場までの坂が、本当に急だった。舗装路なんだけど、体感としては階段を延々登るようなキツさ。所要時間は約20分。途中で何度か立ち止まって、呼吸を整えながら進んだ。「これ、下りで膝やるやつだ」と思いながら歩く道。

それでも、振り返ると東温の山並みがきれいで、紅葉も少しずつ色づいていて、息が切れたぶんだけ景色の良さが身にしみる感じ。水分はしっかり持ってきて正解だった。

有料駐車場〜滝までの階段道

急坂を登り切ると、有料駐車場に到着。ここから先は山道に入るけれど、階段が整備されていて、むしろ歩きやすいくらい。有料駐車場から滝までは約15分。

沢のそばを進む道なので、水の音がずっと近くにある。途中には小さな祠や石碑もあって、「むかしからここを歩いてきた人がたくさんいるんだろうな」という気分にさせてくれる道だ。

紅葉と苔のコントラストが美しくて、歩くペースが自然と落ちる。この区間は写真を撮りながらのんびり行くのが正解。

落差96m、白猪の滝に到着

そして、ついに白猪の滝に到着。視界が開けた瞬間、思わず「お〜」と声が出た。

落差96mはやっぱり想像以上。遠目に見ても上から下までを一度に写真に収めるのが難しいくらいのスケール感で、近づくと水しぶきが風に乗って飛んでくる。

11月下旬で水量が少なめだったこともあって、滝というより「岩肌を真っ白な糸が伝って落ちてくる」ような優雅さだった。夏の豪快な姿も見てみたいけど、このくらい静かな表情もいいなと素直に思う。

落差96mの白猪の滝
近づくと水しぶきが風に乗って飛んでくる

しばらく滝の前のベンチに腰かけて、水の音だけを聴く時間。スマホを置いて、ただ滝を見るだけの時間がこんなに贅沢だとは、けっこう久しぶりに思い出した感覚だった。

晩秋の紅葉と苔の道

帰り道は同じ道を下る。登りでは見落としていた景色にも気づけるのが、往復コースのちょっとした楽しみ。

特に印象に残ったのは、道の途中にある苔むした小さな祠。落ち葉がまわりに積もっていて、紅葉と苔と木漏れ日のコントラストが本当にきれいだった。「有名な観光地じゃなくて、こういう何でもない一角に惹かれる」というのは、歳をとってきた証拠かもしれない。

下り道は当然登りよりラクだけど、例の急坂区間は下りのほうが膝にくる。ゆっくり、足裏全体で踏みしめるように降りるのがおすすめ。

しめは「白猪屋酒店」の手作りこんにゃくおでん

白猪屋酒店 外観
白猪屋酒店の外観(白猪の滝 無料駐車場のすぐそば)

滝からの帰り道、無料駐車場のすぐ近くにある白猪屋酒店(しらいのや さけてん)に寄った。古い木造の建物に瓦屋根、後ろには山々。パッと見はふつうの酒屋さんなんだけど、実は手作りこんにゃくが名物の「知る人ぞ知る」お店。

名物の手作りこんにゃくは通年販売で、刺身で食べても出汁で煮ても絶品。そして10月〜6月の週末には、このこんにゃくをふんだんに使ったおでんが店先の大鍋で煮込まれる。大根、練り物、じゃこ天など具材は豊富で、パックに好きな具を詰めてもらえるスタイル。

こんにゃくおでん
白猪屋酒店の手作りこんにゃくおでん

滝を歩いたあとに、この「地元の味」で一息つくのが本当に染みる。歩いてお腹もちょっと減って、外の空気で冷えた体に、出汁のしみた大根とこんにゃくがたまらない。

鍋を持参すればお持ち帰り(量り売り)もできる。次来るときは大きめの鍋を車に積んでおきたい、と本気で思った。

白猪屋酒店 店舗情報

  • 📍 住所:〒791-0321 愛媛県東温市河之内3305
  • 📞 電話:089-966-2926
  • 🚌 アクセス:伊予鉄バス「白猪滝口」バス停から徒歩0分
  • 🍢 おでん営業:10月〜6月の週末(時間はお店のSNS等で最新確認推奨)
  • 🥢 こんにゃく販売:通年
  • 💰 決済:現金のみ
  • ⭐ Google評価:4.3(73件のクチコミ/2026年4月時点)

さらにしめるなら「さくらの湯」で温まる

白猪の滝から川内ICに戻る途中、車で数分のところに「さくらの湯」という東温市の市営温泉施設がある。歩いたあと、おでんでお腹を満たしたあとは、ここで締めるのが鉄板コースだ。

泉質はナトリウム炭酸水素塩温泉で、浸かった瞬間に「とろみ」を感じるタイプ。保湿効果が高いから、冬の乾燥した季節にはありがたい。しかも2025年の温泉総選挙で全国3位を獲ったらしい。地元の人が愛用する市営施設がここまで評価されているのはすごい。

驚くのは入浴料金。大人500円、子ども350円。しかも露天風呂、家族風呂、食事処、温水プールまである。この価格でこの設備は、都市部から来たら信じられないレベルだと思う。

所在地愛媛県東温市北方甲2081番地1
アクセス松山自動車道・川内ICから車で約5分
営業時間6:00〜22:00(21:30札止め)
定休日毎月第4水曜日
入浴料大人500円/子ども350円/65歳以上・障害者400円
泉質ナトリウム炭酸水素塩温泉(とろみのあるお湯)
設備大浴場・露天風呂・家族風呂5室・温水プール・食事処・トレーニング室

詳細は さくらの湯 公式ページ(東温市) で確認できる。

まとめ

白猪の滝は、落差96mという迫力と、ちょっとした山歩き感、そして文学ゆかりの背景がぜんぶ味わえる、欲張りなスポットだった。

ガチ登山じゃないけど、ちゃんと歩いた満足感もある。松山から半日で「自然・運動・景色」の三拍子が揃うコースを探している人には、かなりおすすめできる場所だと思う。

♨️ 次に来る計画を立てるなら

氷瀑の冬に、また松山に来たい。道後温泉や松山市内の宿をじゃらんで早めにチェックしておくと、人気の宿も押さえやすい。

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✓ 良かった点

  • 落差96mの迫力が想像以上だった
  • 紅葉と滝のコラボが美しい(11月下旬でギリギリ間に合った)
  • 登山というほどガチではなく、散歩感覚で行ける
  • 漱石・子規ゆかりという文化的な背景も面白い

△ 注意点

  • 無料駐車場〜有料駐車場の坂が急(かなりきつい登り坂・所要20分)
  • 冬場はスタッドレス必須・凍結注意
  • 氷瀑は数年に一度なので、過度な期待はしない方がいい
  • 白猪屋酒店は現金のみ・おでんは週末限定

次は冬の氷瀑に当たる年を狙って、もう一度来てみたい。東温市のサイトをこまめにチェックしておこうと思う。

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