松山・淡路ヶ峠ハイキング+媛彦温泉|標高273m低山で歩いて整う半日コース【畑寺町】

淡路ヶ峠ハイキングと媛彦温泉|松山・畑寺町の半日コース

松山市畑寺町にある淡路ヶ峠(あわじがとう/標高273m)は、気軽に登れる低山ながら、山頂から松山市街と瀬戸内海を一望できる展望スポット。湯築城の砦跡が残る、地元に根ざした山でもある。

この山の魅力は、下山後すぐに温泉で整えられること。登山口と同じ畑寺町エリアに、アルカリ性単純温泉の「媛彦温泉」がある。歩いて、浸かって、整う。半日で完結するちょうどいい距離感のコースだ。

この記事では、淡路ヶ峠のハイキングと媛彦温泉のセットを、実体験ベースでレポートする。

淡路ヶ峠ってどんな山?

淡路ヶ峠は、愛媛県松山市畑寺町に位置する標高273mの低山。別名「淡路山」とも呼ばれる。かつて湯築城の砦として使われた歴史があり、山頂付近には今もその名残が見られる。

山頂には展望台が整備されていて、松山市街地をはじめ、伊予灘・瀬戸内海までを見渡せる。高さのある山ではないけれど、視界がひらけているぶん、眺望はしっかり楽しめる。所要時間は登り約1〜1.5時間で、登山初心者やファミリーでも無理なく歩けるコースだ。

淡路ヶ峠山頂展望台から望む松山市街と瀬戸内海
山頂展望台から松山市街と瀬戸内海を一望

登山レポート

登山口〜山頂(所要約1時間)

登山口は畑寺町エリアからアクセスできる。住宅街の奥に入り口があり、登り始めはよくある里山の雰囲気。道はしっかり整備されていて、初心者でも迷わずに進める。

登り始めは、木々に囲まれた静かな道が続く。落ち葉が敷き詰められていて、踏むたびに乾いた音が返ってくる。ときどき古い小屋のような建物の脇を通ったりもして、この山が昔からずっと人の暮らしの近くにあったのだな、と感じさせられる。

急な登りはほとんどなく、淡々と進んでいくタイプのコースだ。木々のすき間から光が差し込んでくる時間帯に登ったので、薄暗くもなく、歩いていてずっと気持ちがよかった。途中で数回足を止めたけれど、それは息が上がったというよりは、光の入り方がきれいで、つい立ち止まってしまっただけだった。

標高273mと低いぶん、息が上がるような急登はほとんどなく、会話しながらでも登れるくらいのペースで進める。

落ち葉と木漏れ日に包まれた淡路ヶ峠の登山道
木漏れ日が差し込む静かな登山道

山頂の眺め

山頂に到着すると、湯築城の砦跡の石組みと、木製の展望台が現れる。展望台に上がれば、松山市街の家並みが眼下に広がり、その先に瀬戸内海が見える。

登り切って視界がひらけた瞬間、思っていた以上に遠くまで見渡せることに少し驚いた。松山の町並みが眼下に広がって、その向こうに瀬戸内海まで確かに見える。この日はよく晴れていて、空の青と海の青が薄くにじむように繋がっていた。

標高273mという数字だけ見ると地味に感じるかもしれない。でも、実際に立ってみると「近所の山でこの眺めか」と思える種類の景色がある。ちょうどいい時間、ちょうどいい距離感で到達できる山頂の静けさに、しばらく腰を下ろして景色を眺めていた。

淡路ヶ峠山頂から見える松山の街並みと山並み
山頂から広がる松山の景色

下山後は媛彦温泉へ

下山したら、徒歩圏にある「媛彦温泉(ひめひこおんせん)」へ向かう。淡路ヶ峠と同じ畑寺町エリアにあるため、登山とセットで動線に無理がない。

媛彦温泉は、地下1000mから湧出する天然温泉。泉質はアルカリ性単純温泉(低張性アルカリ低温泉)で、やわらかい肌ざわりが特徴だ。浴場は大浴場・露天風呂を含めて全9種類の湯船があり、マイクロバブル露天・歩行浴・電気風呂など、バリエーションが豊富。

床には「マテラ石」と呼ばれる天然石が使われている。滑りにくく、足裏にやさしい素材で、ゆっくり歩ける安心感がある。

下山して汗をかいた体に、アルカリ性単純温泉のやわらかいお湯がやさしかった。とろみのある肌ざわりで、入った瞬間に「ああ、これは整う」とわかるお湯だ。

まずはしっかり湯船につかって体を温め、そこからはサウナ→水風呂のセットを何度か繰り返した。サウナで汗を出し切り、冷たい水風呂でキリッと締める。あの一連の流れをやると、体の芯のほうまで血が巡っていく感覚があって、登山で使った脚の疲れもほどけていく。

サウナ→水風呂のループを心地よく回すのに、サウナハットは手放せない。気になっているのは今治産のタオル生地タイプ。地元・愛媛の素材で作られているという安心感もあって、媛彦温泉のような場所に持ち込むのに妙にしっくりくる。


一番良かったのはマイクロバブル露天だった。細かい泡に包まれながら、外の空気を感じつつぼんやりする時間。登って汗をかいた後のこの湯船は、ちょっとしたご褒美のような存在で、気づけば長く浸かっていた。

媛彦温泉の入口
下山後に立ち寄った媛彦温泉

媛彦温泉の基本情報

  • 住所:〒790-0913 愛媛県松山市畑寺3丁目4番5号
  • TEL:089-960-1441
  • 公式サイト:himehiko.jp
  • 営業時間:大浴場 午前9時〜翌7時
  • 定休日:年中無休(年1回の施設点検日を除く)
  • 泉質:アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ低温泉)

入浴料金(大浴場・当日券)

区分平日土日祝
大人(中学生以上)700円750円
シニア(65歳以上)650円700円
子供(1歳〜小学生)250円(0歳無料)250円(0歳無料)
朝湯(4-7時/9-11時)500円500円

シャンプー・ボディソープは備付。タオルは持参がおすすめだが、フェイスタオル200円・バスタオル800円で販売もされているので、手ぶらでも入浴できる。

まとめ:半日で歩いて、浸かって整う

淡路ヶ峠+媛彦温泉のコースは、松山市内に住んでいる人・旅で訪れる人、どちらにもおすすめしたい半日プランだ。

  • 標高273mの低山で、登山初心者でも無理なく歩ける
  • 山頂展望台から松山市街と瀬戸内海を一望できる
  • 湯築城の砦跡という歴史の気配も残る
  • 下山後、同じ畑寺町エリアの媛彦温泉まで徒歩圏で移動できる
  • アルカリ性単純温泉・全9種類の湯船で整えられる
  • 料金も700円台からと良心的

派手な観光地ではないけれど、「歩いて、浸かる」というシンプルなセットが、思いのほかちょうどいい。週末の半日、体を動かして、湯につかって、ゆるやかに整う。そんな一日を過ごしたい人に、このコースはよく合うと思う。

派手な観光地を目指したわけでもなく、ガッツリ登山をしたわけでもない。それでも、半日かけて歩いて、温泉で整って、家に帰ってきた夕方の気分は、確かに「いい一日だった」と思えるものだった。

淡路ヶ峠も媛彦温泉も、また来ようと思う。季節を変えて、新緑の頃や紅葉の時期にも登ってみたい。そしてそのたびに、同じ温泉でゆっくり整えたらいい。そういう繰り返しができる場所が近くにあるのは、思っていた以上に豊かなことだと感じた。

コメント

タイトルとURLをコピーしました